「大吟醸 伝承」
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「純米大吟醸 中洲」セット
「大吟醸 伝承」と「純米大吟醸 中洲」は、いそのさわの2トップです。
まず、全国の日本酒蔵の技量を競う鑑評会用に造られる「伝承」をご紹介。
地元福岡県産の山田錦を35%まで贅沢に磨き、小さな400キロタンクで、少量だけを丁寧に仕込んだ蔵のフラッグシップ酒です。
いそのさわの技術の粋を集めた日本酒である伝承は、全国新酒鑑評会などで輝かしい成績を残し続けています。
とは言え、私、友添健二は、鑑評会用に用いられるお酒はキラキラし過ぎて、普段飲むお酒として好みではありません。
華やさ、ふくよかさが強すぎて、例えて言うなら、マグロの大トロだと感じます。
もちろん、たまには大トロも食べてみたいです。
ただ、大トロはちょっとだけでいい。
酒屋でお酒好きの友添は、個人的にそう思うのです。
なぜか?
大トロのようなお酒は「我」が強すぎて、食事に合わないと思うからです。
だけど、この「伝承」は、違います。
食べ物を邪魔しない穏やかさが特徴なんです。
「食中酒」をつくるという蔵元の基本コンセプトを忠実に表現されています。
だから、私は気に入っています。
伝承の香りは、洋ナシを思わせる果実香。
のど越しは、スムースで柔らかなタイプです。
大吟醸クラスのお酒で、蔵のコンセプトにマッチさせるなんて、一本筋の通った蔵で、友添はとっても好感が持てます。