喜多屋 燦燦
うすはり大吟醸グラス
世界を超える
喜多屋のフラッグシップ酒と言えば、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2013で、日本酒世界一の「チャンピオン・サケ」に輝いた「大吟醸 極醸 喜多屋」と思っていた。
「純米大吟醸 喜多屋 燦燦(さんさん)」に出会うまでは。
この2つの大吟醸酒を飲み比べて、驚いた。
「純米大吟醸 喜多屋 燦燦」こそ、喜多屋の頂点と言うべき酒であることを知ったからだ。
舌の上ですっと溶けていくような滑らかな飲み口。
とても華やかなフルーツ香が鼻を抜けていく。
これは、すごい。
スイスイとグラスが空いていく。
酒は嗜好品、個々人で好き嫌いはあろうが、酒屋を長年やってきた私の感想としては、舌触りも香りも、「大吟醸 極醸 喜多屋」を上回っていた。
飲み比べたあとで知って、納得した。
「純米大吟醸 喜多屋 燦燦」は、世界チャンピオンを超える酒を目指してつくられた銘柄だったのだ。
国内でも評価の高い福岡県糸島産の山田錦を、「大吟醸 極醸 喜多屋」よりも2%多く、33%まで磨いている。
33%まで削られた山田錦は、ほんとに小さな粒だ。
それで酒をつくるのは、難しいし、そうとうな技術が必要である。
それでも、喜多屋はより上質なものを目指し、挑戦したのだ。
さらに上へ
私は何度も喜多屋の蔵を訪問している。
いつも感心するのは、世界王座にあぐらをかかず、さらに高みを目指す姿勢である。
私は今、「喜多屋で一番いい酒をくれ」と言われたら、迷うことなく「純米大吟醸 喜多屋 燦燦」を勧める。
今回、「純米大吟醸 喜多屋 燦燦」に、創業大正11年の松徳硝子(しょうとくがらす)が大吟醸酒を飲むために開発した「うすはり 大吟醸」のグラス2つをつけて、ご提供したい。
職人の手作業で施されたグラス底の突起がポイントの「うすはり 大吟醸」。
軽く傾けて、ゆっくりと回すと、大吟醸酒の華やかな果実香と芳醇な味わいを堪能できるグラスだ。
まさに喜多屋のフラッグシップ酒を、最高の状態で楽しめるセットだと自負している。